神社の起源とご利益の関係

更新日2022.06.22

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毎年の初詣には、今年を無事に過ごせるように祈ったり、目標達成するための祈願をしたりします。

そこには、神社と神々のご利益というものが密接に関わっています。

神社にはそれぞれ祀られている神様が同じではありません。

神社にどのような神様が祀られているかを理解した上で、参拝に行くようにしましょう。

▼ 神社の起源

神を祀る場所が神社であるならば、自然の中に神が宿っていると考えられていた時代が神社の起源であると言えるでしょう。

人々が神の住む場所である社(やしろ)を造り、季節ごとに祭りを行い、集団で信仰するようになります。

文明が発達してくると、自然の中だけではなく、神話に出てくるような神々の存在が伝わるようになりました。

神とは、人智を超越する存在であるとともに、人々に多くの恵みを与えたり、物事を良い方向に導いたりします。

その神を祀り、すぐそばにいる神の存在を教えてくれるのが神社です。

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▼ 神社の呼称でご利益が違う

人々の願いを聞き入れ、ご神徳を授けてくれる神々にはそれぞれ特徴があり、それを祀る神社もそれぞれご利益が違います。

日本全国には、8万社以上の神社がありますが、神社の呼称ごとに祀られている神々とご利益を主要な神社ごとにまとめてみました。

神社の系列 ご祭神 ご利益
稲荷神社 宇迦之御魂神 五穀豊穣 商売繁盛 殖産興業など
神の使いである狐と、赤い鳥居が特徴です。
京都伏見区深草の伏見稲荷大社が総本社です。
八幡神社 応神天皇 神功皇后 比売神 勝利祈願 厄除開運 出世など
大分県の宇佐の氏神から八幡信仰がはじまりました。
源頼朝が守り神として信仰し、鎮守の神として全国に広まりました。
神明社 天照大御神 豊受大御神 五穀豊穣 国家鎮護 開運福徳など
伊勢神宮を総本社とする神社です。
伊勢神宮の祭神である天照大御神が分霊されているため、ご利益の内容も多岐にわたります。
天神社(天満宮) 菅原道真 学業成就 書道上達 受験合格など
平安時代の学者である菅原道真を祀っており、その業績から学問の神様と言われています。
多くの受験生が合格祈願に訪れています。
諏訪神社 建御名方神 八坂刀売神 五穀豊穣 国土安穏 開運長寿など
御柱と呼ばれる4本の柱を立てる御柱祭が行われます。
長野県の諏訪湖の周辺にある諏訪神社が総本社です。
宗像神社 田心姫命 湍津姫命 市杵島姫命 航海安全 交通安全 商売繁盛など
航海の安全を祈願する神社で、海沿いの地域に多く存在します。
福岡県宗像市の宗像大社が総本社です。
日吉神社 大山咋神 大国主神 家系繁栄 病気平癒 縁結びなど
日吉大社より勧請を受けた日枝神社や山王神社も山王信仰に基づいています。
滋賀県大津市坂本の日吉大社が総本社です。
熊野神社 家都御子神 熊野速玉男神 熊野牟須美神 縁結び 開運招福 再生
神仏習合が色濃く残されていることが特徴です。
和歌山県新宮市の熊野本宮大社が、全国に約3,000社ある熊野神社の総本社です。
八坂神社 須佐之男命 櫛稲田姫命 八柱御子神 疫病退散 病気平癒 悪縁切りなど
慶応4年の神仏分離令により、八坂神社と改名するまでは、感神院または祇園社と言われておりました。
全国に約2,300社あります。
住吉神社 底筒男命 中筒男命 表筒男命 神功皇后 航海安全 交通安全 恋愛成就など
大阪府大阪市住吉区の住吉大社がが総本社です。
本殿4棟は「住吉造」と称される古代日本の建築様式で、国宝に指定されています。
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