神酒…神前に供えるお酒のこと
御神酒…神前に供えたお酒のこと
神話の時代より、神様にお供え物をしてお参りをすると、神様の霊力がそのお供え物に宿るとされてきました。
神饌(しんせん)*において、神酒は欠かせないものであり、霊力が宿ったお酒をいただくことで、神様の霊力が直接体内に入ると言われております。
※神饌…神社や神棚に供える供物のこと
神社や神棚にお供えする物で、特に重要とされているのが、お米・お塩・お水です。
中でもお米は、神様が作った作物であり、お米一粒一粒に神様が宿っていると伝えられてきました。
お米やお水を原料としているお酒は、古くから最良のお供え物とされてきたようです。
御神酒は、神前にお供えをした霊力の宿ったお酒であり、酒屋さんやスーパーなどで売られているものではありません。
結論から申しますと、神棚にお供えするお酒は、どのお酒でも構わないとされております。
正式には、白酒・黒酒・泥酒・清酒の4種類を捧げるとされておりますが、これら全てを用いるのは、伊勢神宮と出雲大社と皇室と、一部の神社だけのようです。
一般的には、御神酒のルーツである初穂で醸造したお酒を神前に供えており、お米と澄んだお水で作られる日本酒を供えることが多いようです。
また、地方ごとに地元の生産品が使われることもあり、決められたお酒でなくてはならないルールはないようです。
神酒としてお供えするお酒は、無理に高いお酒を用意することはありません。
大切なことは、神様への感謝の気持ちでお供えをすることです。そして、神事などに合わせて御神酒をいただき、神様の恩恵を授かりましょう。