▼ 神主と神官と宮司の違い
神社において神に奉仕し神事を行う者のこと
神主は、古くは神に仕える神職の長として神を祀り、祭儀や社務を行う代表的な役割を担う人を指す言葉でしたが、現在では一般的に神職を行う人の総称として使われる言葉になっております。
神職は神社本庁が認める資格名であるのに対し、神主は正式な資格名ではありません。
国家の官吏として神を祀る施設に奉職する者のこと
戦前では、神官は伊勢神宮の神宮司庁(国の機関)で事務を行う方が呼ばれておりましたが、内務省の廃止とともに宗教法人となったため、現在では使われることが少なくなりました。
現在では、架空の宗教における聖職者という意味合いで用いられることが多いようです。
神職や巫女をまとめる神社の長であり神職の職階のこと
宮司は会社で言うところの社長であり、次位に禰宜(ねぎ)が置かれます。ただし明治神宮などの一部の大神社では、宮司と禰宜の間に権宮司(ごんぐうじ)が職階として設けられております。
伊勢神宮では、最高位の祭主(さいしゅ)に次ぐ役に宮司があり、さらに大宮司と少宮司に分けられております。