どうして手水舎では口と手を清めるのか

更新日2022.09.26

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▼ 手水舎とは?読み方は?

参拝者が口や手を清めるための手水が用意された場所のこと

手水舎とは?読み方は?

手水舎は、ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃなど複数の呼び方があります。一般的に多いのは「てみずや」と言われておりますが、神社ごとに呼び方が異なるため、いずれも正しい呼び方と言えます。

手水舎では参拝前に穢れた身を清める役割があります。手水の作法は、寺院・神社で異なります。

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▼ 口と手を清める理由

全身を清める

手水舎では、どうして口と手だけ清めるのでしょうか。その理由は茶の所作を参考に禊を簡略化してできたものだからと言われております。

本来の手水は、神が忌み嫌う穢れを落とし清めてから参拝するもので、白装束や鉢巻を身につけて海や川で祝詞を唱えながら全身を清めますが、寺社に必ずこうした場所があるわけではなかったため、手水舎ができたとされております。

口と手を清める理由

手水舎ができたことでどこでも参拝ができるようになりましたが、全員が全身を清めるには時間がかかるため、茶の所作を取り入れたと言われております。

茶の所作では、まず手水鉢から水を一杓すくい右手に持たせて左手を洗い、左手に持たせて右手を洗います。もう一度水をくんで左手に水を受けて口をすすぎ、残りの水で柄杓を立てるようにして水を柄に伝わせて洗い、柄杓を元に戻します。

手水舎での今の作法は、こうした理由からできたものとされております。

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