✿ 春を連想する花は、桜ではなく梅だった!
日本人は、春といえば桜を連想してしまいますが、奈良時代では、桜よりも梅を連想することが定番のようでした。
当時は中国との交易が盛んに行われており、香りの強さから桜よりも人気があったとされています。
桜は平安時代以降から人気が高まりました。
豊臣秀吉が京都にある醍醐寺に、700本の桜を植えさせて、盛大
な花見を催したことで桜の人気はさらに高まり、明治以降には日本を象徴する花となりました。
✿ 仏教と花の深い結びつき
春の寺院では、数多くの花があり、楽しむことができます。
仏教と花の関係は深く、蓮の花や沙羅双樹のように、自然の厳しい環境のなかで花を咲かせる姿が、修行をする僧侶に通ずるとされています。
仏具においても、三具足の一つに花立があるなど、仏教と花は深い結びつきがあります。
古来より人が集まる寺院には、醍醐寺のように桜をはじめ、多くの花を取り入れるところが多かったといわれています。
✿ 神社に桜が多い理由
神社で桜が多く見られる理由は、天皇家とゆかりのある神社本庁が進んで桜の木を植えたことにあります。
代々の天皇家は、御印章である菊のほかに、桜を愛でたといわれております。
古くは、聖武天皇が桜の王と呼ばれており、嵯峨天皇が日本で初めて花見を主催し、花山天皇は境内に数千本の桜を植えられたと伝わっております。
歴史に思いを馳せ、縁深き春の花を、寺院や神社で観賞してみてはいかがでしょうか。
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