▼ 戒名(かいみょう)とは
故人が仏門に入ったという意味で葬儀の際に導師からいただく名前のこと
戒名と呼ぶのは、仏教では天台宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・浄土宗です。
浄土真宗は法名(ほうみょう)、日蓮宗では法号(ほうごう)と呼びます。
戒名は仏の世界における故人の名前ですが、仏門に入ったということを証明するだけでなく、仏教の戒律を守る証とも言われております。
▼ なぜ戒名がつくのか
戒名はもともと、仏の戒めを受けて仏門に出家した人につける名前とされておりました。
仏教では人が亡くなると仏の世界へ旅立つという考えがあり、極楽往生できるように、また極楽浄土の世界で体裁を整える意味でも戒名をつけるようになりました。
神道においても故人に諡(おくりな)をつけますが、戒名とは付け方が異なります。
▼ 戒名は必要なの?
一般的に葬儀の際は戒名がつくことになっております。
必ずしも戒名をつけなければならないということはありませんが、戒名をつけない場合は、お葬式など宗教儀式を行わないことが前提となります。
しかし檀家のお墓や寺院墓地に納骨する際は、仮に宗教儀式を行わない直葬(通夜・告別式を行わず納棺後すぐに火葬する葬儀のこと)であっても、納骨の際に戒名を付けるのが条件となるようです。
公営・公園墓地に納骨をする場合は、戒名をつけなくても納骨できるところが増えているようです。
他にも通夜や葬儀を執り行わない場合に限りますが、自然葬にする場合は戒名をつけないことが一般的です。
宗教や宗派により考え方は異なりますが、菩提寺がある場合には、戒名について日頃から住職に相談をしておくことが大切です。