「髪置(かみおき)の儀」男女とも髪を伸ばし始める時期としての儀式
● 赤子から子どもへ
現代とは違い、平安時代の頃には、男女ともに生後7日で産毛を剃っておりました。成人したときに健康な髪の毛が生えてくるようにという願いから、3歳まで坊主頭のままでした。
大抵の3歳児は、この頃から髪を伸ばし始めたと語られております。
3歳用の着物は、晴れ着の上に被布(ひふ)と言われる、丈(たけ)の短い上着を重ねるのが一般的です。
晴れ着に兵児帯(へこおび)を結んで被布を着ます。手元には、着物の柄に合う巾着を持ちます。
3歳は、お宮参りの時に、祝着に用いられた熨斗目(のしめ)を着用することもあります。
このことから、3歳になる男の子と女の子が、七五三のお祝いをするようになったと伝えられております。
3歳の女の子は、三つ身の着物を着ます。縫い目が背中になく、脇にだけある着物です。
▼3歳時の着物に必要なもの
- 着物(事前に肩上げ・腰上げをしておく)
- 被布
- 長襦袢
- 腰ひも4~5本
- 足袋
- 草履
- 巾着
また、男の子も兵児帯を結んで被布を着ます。