「帯解(おびとき)の儀」女の子が三つ身の着物と付け帯から、四つ身の着物と普通の帯へ変える儀式
● 大人への装い
平安時代の頃には、7歳で着物のしつけをとり、ちゃんと帯を結んで着るようになります。
これは「しつけを切る(終える)」という意味も含まれており、7歳になるまでは、着物に縫い付けてある紐を結んで兵児帯(へこおび)をしていました。7歳からは、ようやく振袖に、本格的な帯を結ぶことになります。
現代では、大人用寸法の振袖を肩上げ、腰上げし、七五三の飾りになっている、はこ迫(武家の女性が使っていた紙入れ)と扇子を胸元に入れ、しごきという芯のない帯を、帯下に結びます。 足元は、基本的に草履ですが、ぽっくり下駄での装いは、一層大人っぽさを演出します。
このことから、7歳になる女の子が、七五三のお祝いをするようになったと伝えられております。
7歳の女の子は、大人の着物と作りがほぼ同じ、四つ身の着物です。
▼7歳時の着物に必要なもの
- 着物
- 肌襦袢
- 長襦袢
- 裾除け
- 普通のタオル2~3枚
- 紐5本
- 伊達締め2本
- 帯
- 帯板2枚(作り帯の場合は1枚)
- 帯枕(※)
- 帯締め
- 三重紐(※)
- 帯揚げ
- しごき(帯下のリボン)
- 足袋
- はこ迫
- 扇子
- ハンドバッグ
作り帯で帯を締める場合は、※印の道具は必要ありません。