全国各地のお寺や神社には、寒い時季だからこその魅力があふれております。
雪で着飾った神社仏閣や、空気の張りつめた冬のお寺や神社は、幻想的な雰囲気を見せてくれます。また、冬ならではのイベントなども行われており、『教えてお寺神社さん』では、おすすめの冬のお寺や神社を厳選して、ご紹介したいと思います。
冬ならではの景観が楽しめる、寺院や神社を是非訪れてみてください。
■ 北海道・東北地方
『奥州藤原氏も崇敬の念を捧げた名社』
駒形神社と隣接する水沢公園には、岩手県指定天然記念物のヒガン系桜が群生しています。
春は観桜、冬は枝に積雪し幻想的な風景が広がります。延喜式内社。旧國幣小社。陸中一宮。奥宮は焼石連峰の駒ケ岳山頂に鎮座します。
ご祭神は天照さまより四世代神、天常立尊、国狭立尊の六柱です。神々の前で瞳を閉じると進むべき道が見えてくるようです。
『「長徳寺蘇民祭」令和2年3月1日(日)』
【長徳寺蘇民祭】令和2年3月1日日曜日開催
岩手県各地で行われる蘇民祭は、「岩手の蘇民祭」として国の選択無形民俗文化財に指定されている。県南11箇所で開催されており一関市藤沢町「長徳寺」では毎年3月第1日曜日に開催されています。
その昔、油島(現在一関市花泉町)の「智拳院修験道場」の御本尊であった不動明王像が満昌寺へ移され、再度、明治27年12月4日付で当山長徳寺へ譲り受けた際に「蘇民祭」も付いてきたと言い伝えられています。
昔は正月27日~28日にかけて行われた行事であり、昭和24年~30年の7年間、蘇民袋争奪戦をしていた。不動尊堂内に、争奪戦証拠の木札(取り主、参加者氏名)が掲示されています。
現在は平成26年の不動尊鎮座120年を記念し蘇民袋争奪戦の復活により、全国から裸に下帯姿の男達が集まり水垢離や柴燈木登り、そして蘇民袋争奪戦がお祭りを最高に盛り上げます。子供達は鬼子の面を背負い行列に参加し、参拝者は蘇民袋の中から出てきたコマ木をお守りに持ち帰り、精進料理「お不動さんのけんちん汁」の振る舞いなど、地域の皆様や施設ボランティア等、多職種連携により子供から年配者まで全員で参加出来るお祭りです。
主催は「長徳寺蘇民祭保存協力会(不動尊精進講本部)」。後援は一関市や一関市教育委員会等。
『最上三十三観音霊場第四番札所の寺院』
山形市の積雪、近年は昔と異なり大分少なくなりましが、それでも30センチほど積もります。
境内の雪景色と最近造った「永代供養塔」にかぶった雪景色です。
本堂は寺の創世紀である室町時代の質素と優雅さを併せ持つ「室町風本堂」として設計・建設され、内陣正面右奥に本尊地蔵菩薩、左に不動明王が安置されています。
境内には、山形市有形文化財指定の板碑や梵鐘、最上三十三観音石像などを有し、寺庭には高さ5メートルに及ぶ弘法大師修業像が、遙か高野と四国を向いて立っています。
『全国唯一 病厄除守護神』
長徳年間(996年)、陸奥守に任ぜられた藤原実方朝臣が陸奥国長久の平安を祈願し「夷之社」を創建したのを発祥とします。
御祭神は天照大御神荒御魂を主祭神とし、大国主命、事代主神、蛭子命を相殿に祀り、実方公も一面和歌の神として配祀されました。
また青森開拓の一大恩人である青森城代二代目、進藤庄兵衛正次もその偉業が称えられ青森の守護神として配祀されました。
天明4年(1784)の大飢饉では疫病が蔓延し多くの死者がでた際、疫災鎮定のため江戸幕府より箱入札一体、白木造御祠入の御弓二張、御矢二具が送付され、祈願したところ、漸く病魔退散し大飢饉の災難が祓い除けられました。
以来、あらゆる災・厄・病を祓い除く”病厄除”の守護神として広く全国より崇敬を集めています。
『初代が北条政子の安産祈願を行った安産・子育てに御利益のある神社』
1217(建保5)年に鎌倉武将・梶原景時の兄である梶原景実(かげざね)により創建された早馬(はやま)神社は、古くから「早馬さん」「権現様」と称され信仰されてきました。
景実が源頼朝の命により安産祈願を執り行い、無事安産にて男子を出産した故実から、安産・子安のご利益があることで知られています。早馬の名を冠することから勝ち馬必勝のご利益もあり、県内外から大勢の参詣者が訪れます。
拝殿前には「撫で馬」があり、万事うまくいくことを願い頭や脚を撫でます。
また、境内に併設開館している「詩人梶原しげよギャラリー」も無料で入場できます。
『秋田県最大の「除夜の鐘」』
当寺には 直径1.35メートル、高さ2.7メートル、重さ3.5トン 秋田県内で最大の鐘楼堂がございます。
大晦日の昼12時からの部と、夜11時からの部がございまして 1分間隔で108発ずつ皆様に鐘を撞いて頂きます。事前のご予約をお願い致します。
当日は予約の際にお渡しをする木札をご持参の上、 お時間の10分前までにお越し下さいませ。
当日は、予約のお時間に鐘を撞き、その後は位牌堂1階の大広間にて年越し蕎麦をご提供致します。
お寺にて「あけましておめでとう」の言葉と共にご家族や大切な方との団欒の時をお過ごし下さいませ。
最後に来年のご祈祷札をお渡し致します。仏様と共に、新たな1年のお見守りを約束致します。
古札のお預かりも受け付けております。
『松平定信(白河楽翁)公をご祭神として祀る神社』
日本最古の公園として知られ、また国の史跡名勝にも指定されている南湖公園の中に鎮座しており、ご祭神にはこの南湖公園を築庭した、白河藩主の松平定信公がおまつりされています。
南湖は、身分の分け隔てなく誰もが憩い楽しむことのできる「士民共楽」という理念に基づき造られており、湖畔には松や桜、楓などの木々が植えられ、冬の雪景色はもちろん、四季折々に優雅な風趣をたたえ、一年中多くの人びとを魅了し続けています。
参道の中ほどにある、樹齢200年を数える「楽翁桜」は、春になると境内を更に美しく彩り、夜間のライトアップでより幻想的な雰囲気を漂わせます。
『なまはげ柴灯まつり』
標高567m。秋田杉が茂り、修行場として崇められてきた真山の山腹にある神社です。
創建は景行天皇の時代(71~130年)と伝えられ、境内には東西24m南北18mに枝を広げた樹齢1100年の榧(かや)の巨木があります。
2月の第2金・土・日曜に行われる、みちのく五大雪まつりのひとつ「なまはげ柴灯祭」の会場としても知られています。
『東北有数の名園を擁する伊達家ゆかりのお寺』
静寂に包まれる冬は、静かに春を待つための時間が過ぎてゆきます。
時折訪れる晴れた日には白い雪に光が周囲を照らし、輪王寺を取り囲む森も庭園も見る人の心をすがすがしい気持ちにさせてくれます。
輪王寺では、寺院としての行事以外でも地域の方々との交流を大切にしています。
『「花の寺」と呼ばれる寺院』
玉川寺は四季折々花に囲まれ、誰言うとなく『花の寺』と呼ばれるようになりました。
四季折々に移り変わる庭園を眺め、自然に咲き誇る花々を楽しみ、心和むひとときを求め、再度庭園を訪れる方が最近増えてきています。
玉川寺庭園は、1987年に国の文化財名勝に指定されました。
『凛として立つ社殿が美しい』
『幻想的な赤鳥居の参道』
御祭神である「お稲荷様」は衣食住の太祖であり、五穀豊穣・殖産興業・商売繁盛の守護神として崇敬を集めています。
27基ある鳥居の先には、自分の一番好きなものを断つことで願いが叶うといわれている「願い石」があります。
『見所は氷と雪に覆われた毛越寺庭園』
境内には「毛越寺境内 附 鎮守社跡」として国の特別史跡があり、庭園には「毛越寺庭園」として特別名勝に指定されています。
北には塔山と呼ばれる小山を背景として、広々とした苑地美観が展開しています。
『雪の金色堂はまるで水墨画』
境内には「中尊寺境内」として国の特別史跡に指定されており、2011年6月26日に、建築・庭園及び考古学的遺跡群の構成資産のひとつとして世界遺産に登録されております。
平安時代の美術、工芸、建築の粋を集めた金色堂を始め、多くの文化財を有します。
『「冬のお山参詣」と言われる名所』
岩木山の南東麓にある神社です。本殿・拝殿・奥門・楼門等が重要文化財に指定されています。
青森屈指のパワースポットしても有名です。楼門にある両側の狛犬は、是非見ておきたいところです。