「神頼みはしない」という人でも、ついつい気になってしまうのが厄年ではないでしょうか。
そもそも厄年って何なの?厄払いとは何をすればいいの?など分からない事ばかりです。不安を軽くする厄年の過ごし方や、正しい厄払いの方法を紹介いたします。
1、厄年とは何?
2、厄年にしていい事、いけない事
3、厄払いの方法とは?
4、厄年の数え方
厄年とは何か?
厄年は数え年で判断します。
数え年は1月1日で満年齢に2歳を加え、その年の誕生日から満年齢に1歳を加えます。
男性が大厄の年は女性は小厄になり、女性が大厄の年は男性は小厄になります。
男の厄年(数え年)
前厄 | 本厄 | 後厄 |
24歳 | 25歳 | 26歳 |
41歳 | 42歳 (大厄) |
43歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
女の厄年(数え年)
前厄 | 本厄 | 後厄 |
18歳 |
19歳 | 20歳 |
32歳 | 33歳 | 34歳 |
36歳 | 37歳 (大厄) |
38歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
男性の40代前半や女性の30代半ばなど、肉体的・精神的変化が大きく体に気をつけなければいけない年齢を、昔の人は経験的に厄年と考えたそうです。
更に「死に(42歳)」「散々(33歳)」など語呂の悪さも重ねて考えたようです。
現在の厄年の考え方は江戸中期、元禄のころには出来上がっていたと言われております。
当時の男性の42歳(大厄)と言えば、すでに老境の入り口(一般的に江戸時代の平均寿命は50歳くらい…下記参照)と言われておりました。
【江戸時代の平均寿命について】
江戸時代は現代のように戸籍制度が整備されておらず正確な人口統計ができないため、正確な平均寿命を計算することは難しいのですが、さまざまな資料や研究から江戸時代の平均寿命は30~40歳と言われておりました。
そもそも平均寿命とは「各年における0歳児が何歳まで生きられるかを統計学的に予想した寿命」のことで、江戸時代は乳幼児の死亡率が高く幼児死亡率が平均年齢を下げていたと言われております。
死因の大部分は伝染病で、生まれてから5歳までは、その中でも半分育てば良い方だと言われておりました。
幼少期を過ぎていれれば、50歳くらいまでは生きられた人が多かったとも言われております。
上記から男性の大厄の42歳は、重い病に倒れてもおかしくない年齢だと言えたでしょう。
このように老いや死への漠然とした恐怖感は、厄年に結び付けられて考えられていたようです。
厄年という発想は、民間信仰(地域住民の日常生活のなかで伝統的に形成された宗教現象のこと)として生まれたものの、宗教的な教理上の意味があるわけではなかったようです。人生の節目に病気や災難に気をつけるための庶民の知恵だったと言われております。
>厄払いのQ&A
内容1、厄年とは何?
2、厄年にしていい事、いけない事
3、厄払いの方法とは?
4、厄年の数え方
>厄除けの歴史
内容1、厄年の起源とは
2、厄除けの歴史